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大人気ドラマ『VIVANT』をご覧になり、劇中で登場人物が身に着けていた時計が気になった方も多いのではないでしょうか。特に、乃木憂助の腕時計や黒須駿の腕時計、そして野崎守の腕時計は、そのキャラクターを象徴するアイテムとして注目を集めました。この記事では、それらの時計のモデルを詳しく解説します。また、ドラマをまだ見ていない方や、内容を振り返りたい方のために、物語のあらすじや複雑なキャストの相関図もご紹介します。さらに、視聴者の間で大きな話題となった、本当の黒幕は誰か、意外な裏切り者は誰だったのか、謎の存在エフとは?、そして最後に乃木が言った言葉とは?といった考察ポイントもまとめました。驚きの製作費はどれくらい?という裏話から、気になる続編はいつから放送される?、映画化されるのか?といった最新情報まで、VIVANTに関するあらゆる疑問にお答えします。
この記事で分かること
- VIVANT主要キャストの着用腕時計モデル
- ドラマのあらすじと複雑な人間関係
- 視聴者を惹きつけた数々の謎の答え
- 続編や映画化に関する最新の動向
ドラマ「ヴィヴァン」で人気の時計を考察
- 主人公、乃木憂助の腕時計は白樺モデル
- 黒須駿の腕時計は植村ダイバーモデル
- 野崎守の腕時計はセイコーのGMTモデル
主人公、乃木憂助の腕時計は白樺モデル
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ドラマ「VIVANT」で堺雅人さん演じる主人公・乃木憂助が着用している腕時計は、グランドセイコーの「SLGA009」、通称「白樺」モデルであると強く推測されています。
この推測の大きな理由は、ドラマのエンドロールに協賛企業として「SEIKO」と「Grand Seiko」のロゴが表示されていることです。そのため、作中で使用される時計はセイコー製品である可能性が非常に高いと言えるでしょう。その中でも、特徴的な文字盤のデザインから、このモデルが特定されました。
乃木の二面性を象徴する「白樺ダイヤル」
「SLGA009」の最大の魅力は、長野県の信州に広がる白樺の美しい林をモチーフにした、繊細で立体的な型打ち模様のダイヤルです。このデザインは、普段は頼りない商社マンでありながら、裏では自衛隊の精鋭部隊「別班」として冷徹な任務を遂行する乃木の二面性を象ENT徴しているかのようです。
一見穏やかで美しい白樺林のようでありながら、その内には強靭な意志と戦闘能力を秘めている、という乃木のキャラクター像と時計のデザインが見事にリンクしています。
グランドセイコー SLGA009 スペック
モデル名 | Evolution 9 Collection SLGA009 |
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通称 | 白樺モデル |
ムーブメント | スプリングドライブ 9RA2 |
駆動時間 | 最大巻上時約120時間(約5日間)持続 |
ケース材質 | ステンレススチール |
防水 | 日常生活用強化防水(10気圧) |
特徴 | ・白樺林をモチーフにしたダイヤル ・機械式とクオーツ式のハイブリッド機構 |
時計の専門家は、こうした小道具から登場人物の背景や性格を読み解いています。VIVANTの制作陣が、乃木の複雑な内面を表現するためにこの時計を選んだのだとすれば、非常に深いこだわりを感じますね。
黒須駿の腕時計は植村ダイバーモデル
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松坂桃李さん演じる乃木の後輩で、同じく「別班」のメンバーである黒須駿。彼が着用しているのは、セイコー プロスペックスの「SBDC111」ではないかと見られています。このモデルは、伝説的な冒険家・植村直己氏が愛用したことから「植村ダイバー」とも呼ばれています。
その理由は、特徴的なクッション型のケースデザインと、過酷な環境下での使用を想定した堅牢な作りにあります。世界中を飛び回り、危険な任務を遂行する「別班」の工作員である黒須のキャラクターに、これ以上なくマッチした選択と言えるでしょう。
プロフェッショナル向けのツールウォッチとしての信頼性の高さが、任務に忠実で実直な黒須の性格を際立たせています。
セイコー プロスペックス SBDC111 スペック
モデル名 | Prospex 1970 メカニカルダイバーズ 現代デザイン SBDC111 |
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通称 | 植村ダイバー 現代デザイン |
ムーブメント | メカニカル 自動巻(手巻つき)キャリバー6R35 |
駆動時間 | 最大巻上時約70時間持続 |
ケース材質 | ステンレススチール |
防水 | 200m潜水用防水 |
特徴 | ・1970年のオリジナルモデルを現代的に再解釈 ・高い視認性と堅牢性 |
モデル特定の注意点
これらのモデル特定は、あくまで時計愛好家や専門家による映像からの推測です。公式に発表された情報ではないため、参考程度に留めておくのが良いでしょう。ただ、ドラマの世界観をより深く楽しむための一つの要素であることは間違いありません。
野崎守の腕時計はセイコーのGMTモデル
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阿部寛さんが演じる、警視庁公安部の刑事・野崎守。彼が着用している時計は、セイコーのGMT機能付きモデルである可能性が高いとされています。しかし、乃木や黒須の時計と比べて劇中でのアップが少なく、残念ながら正確なモデル名の特定には至っていません。
ただ、世界を股にかける公安の捜査官という役柄を考えると、2つの国の時刻を同時に表示できるGMT機能は非常に実用的です。日本とバルカ共和国、あるいは他の国との時刻を常に把握する必要がある野崎にとって、GMTウォッチは欠かせないツールであったと考えられます。
これもまた、キャラクターの職業や背景を反映した、制作陣の緻密な小道具選びの表れと言えるかもしれません。どのモデルなのか想像を巡らせるのも、ドラマの楽しみ方の一つですね。
ヴィヴァンの時計への関心を高める謎と魅力
- まずは壮大なドラマのあらすじを紹介
- 複雑に絡み合うキャストの相関図
- 物語の本当の黒幕は誰だったのか
- 視聴者を驚かせた裏切り者は誰だ
- 乃木の別人格であるエフとは?
- 最後に乃木が言った言葉とその意味
- 破格の製作費はどれくらいだった?
- 待望の続編はいつから放送?
- ドラマは映画化されるのか?
- 人気のヴィヴァン、時計に注目が集まる理由
まずは壮大なドラマのあらすじを紹介
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ドラマ「VIVANT」の物語は、大手商社・丸菱商事の社員である乃木憂助が、所属する部署で起きた1億ドル(約140億円)もの誤送金事件の犯人だと疑われるところから始まります。
彼は失われた金を取り戻すため、中央アジアのバルカ共和国へ向かいます。しかし、そこで爆破事件の容疑者として現地警察に追われる羽目に。絶体絶命のピンチを、警視庁公安部の刑事・野崎守と、現地で医療活動を行う医師・柚木薫に助けられ、共に逃避行を繰り広げることになります。
やがて、誤送金事件の裏には国際的なテロ組織「テント」が関わっていることが判明します。そして、乃木自身が、自衛隊の影の諜報部隊「別班」の一員であり、テントを内側から崩壊させるという極秘任務を帯びていたことが明らかになるのです。物語は、乃木の知られざる過去、テントの真の目的、そして「VIVANT」という謎の言葉を巡り、壮大なスケールで展開していきます。
複雑に絡み合うキャストの相関図
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「VIVANT」の面白さの一つは、登場人物たちの関係性が非常に複雑に絡み合っている点です。物語を理解するためには、主要な組織と人物の関係を把握することが重要になります。
主要な組織と人物
- 別班:乃木や黒須が所属する、自衛隊の非公然諜報組織。日本の国益を損なう脅威を秘密裏に排除する。司令は櫻井里美。
- 警視庁公安部:野崎守が所属。テロ組織などを捜査し、日本の安全を守る。別班とは目的を同じくするが、管轄が違うため時に協力し、時に牽制し合う関係。
- テント:ノゴーン・ベキが率いる謎のテロ組織。当初は悪の組織と思われたが、その実態は孤児救済を目的とした集団だった。幹部にノコルやバトラカがいる。
- 丸菱商事:乃木が表向き勤務する会社。誤送金事件の舞台となる。
- バルカ共和国:物語の主要な舞台となる国。警察官のチンギスなどが登場します。
主人公の乃木は、「別班」でありながら、敵対する「テント」のリーダーであるベキの実の息子という、非常に複雑な立場に置かれます。この設定が、物語に深い奥行きと緊張感を与えているのです。
物語の本当の黒幕は誰だったのか
物語を通じて視聴者の最大の関心事であった「黒幕」の正体。その答えは、単一の人物ではありませんでした。
まず、1億ドルの誤送金事件を直接仕組んだのは、乃木の同期である山本巧です。彼はテントの思想に傾倒し、組織のために活動する「モニター」と呼ばれる協力者でした。
しかし、物語全体の元凶となった、いわば真の黒幕は、内閣官房副長官の上原史郎です。彼は40年前、公安時代の乃木の父・乃木卓(後のノゴーン・ベキ)に、自身の出世のために無謀な潜入任務を命じ、内乱が起きた際に見捨てた張本人でした。この裏切りが、ベキに深い憎しみを植え付け、テントを創設するきっかけとなったのです。
言ってしまえば、上原の自己保身が、すべての悲劇の始まりだったと言えます。
視聴者を驚かせた裏切り者は誰だ
「VIVANT」は、味方だと思っていた人物が敵だったという「裏切り」の連続で、視聴者を驚かせました。中でも特に衝撃的だったのは、以下の二人の裏切りです。
- 山本巧(迫田孝也):前述の通り、乃木の会社の同期で親しい同僚かと思いきや、テントのモニターでした。第4話でその正体が明かされ、乃木が別班であることも判明する、物語の大きな転換点となりました。
- 新庄浩太郎(竜星涼):野崎の忠実な部下として行動を共にしていた公安の刑事。しかし最終話で、彼もまたテントの優秀なモニターであったことが発覚。日本に連行されたベキたちの逃亡を手助けし、視聴者に大きな衝撃を与えました。
この他にも、医師の薫や、野崎の協力者ドラムまで「実はモニターなのでは?」と視聴者による考察が白熱しました。誰が敵で誰が味方か分からないスリリングな展開が、本作の大きな魅力でした。
乃木の別人格であるエフとは?
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ドラマ序盤から、乃木が時折、自分自身と対話するシーンが描かれました。この乃木の中のもう一人の存在が「F(エフ)」です。
Fは、普段は温厚で少し気弱な乃木とは対照的に、非常に冷静沈着で、時に冷酷な判断を下す強気な人格です。これは、乃木が幼少期に過酷な経験をし、生き延びるために生み出した、いわば「防衛機制」のようなものと考えられます。
主に「別班」としての任務にあたる際にFが現れ、乃木を鼓舞したり、作戦を主導したりします。医学的な解離性同一性障害(DID)とは異なり、乃木の持つ潜在的な能力や強さを引き出すための、内なるパートナーのような存在として描かれました。
一部のファンの間では、スター・ウォーズの「フォース(Force)」にちなんで「F」と名付けられたのではないか、という面白い考察もあります。乃木の中に眠る力、という意味合いかもしれませんね。
最後に乃木が言った言葉とその意味
最終話のラスト、父であるベキたちを自らの手で撃った乃木が、テントのナンバー2であるノコルに電話で伝えた言葉が、大きな謎と余韻を残しました。
その言葉は「皇天親無く惟徳を是輔く(こうてんしんなくただとくをこれたすく)」です。
これは中国の古い書物『書経』にある一節で、その意味は「天はえこひいきすることなく、徳のある行いをする者を助ける」というものです。
この言葉に続き、乃木は「花を手向けるのはまだ先にするよ」と告げます。これらのセリフから、乃木はベキたちを殺したのではなく、弾の入っていない銃で撃つ芝居をし、実際にはどこかへ逃がして助けたのではないか、という考察が生まれました。ベキたちの「徳のある行い(孤児救済)」を信じ、天(=乃木自身)が彼らを助けた、というメッセージだと読み取れるのです。これは、続編への大きな伏線として機能しています。
破格の製作費はどれくらいだった?
「VIVANT」が放送開始当初から話題となった理由の一つに、その圧倒的なスケール感があります。それもそのはず、本作の製作費は1話あたり約1億円にものぼると言われています。
これは、通常の民放の連続ドラマの製作費(1話あたり約3000万円)と比較すると、3倍以上の破格の金額です。この莫大な予算が、次のような要素を可能にしました。
- 大規模な海外ロケ:物語の主要な舞台であるバルカ共和国のシーンは、約2ヶ月半にわたりモンゴルで撮影されました。壮大な砂漠の映像は、本作の世界観を決定づける重要な要素でした。
- 超豪華な俳優陣:主演の堺雅人さんをはじめ、阿部寛さん、役所広司さん、二宮和也さんなど、主役級の俳優が多数出演。
- 映画並みの映像クオリティ:CGや特殊効果にも費用をかけ、これまでのテレビドラマの常識を覆す映像美を実現しました。
この高額な製作費は、TBSと動画配信サービス「U-NEXT」とのパートナーシップによって実現したとも指摘されており、日本のドラマ制作の新たな可能性を示した作品とも言えるでしょう。
待望の続編はいつから放送?
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多くのファンが待ち望んでいる続編についてですが、正式な放送日はまだ発表されていません。しかし、公式SNSなどで2026年の放送を示唆するような投稿がされており、制作が進められている可能性は非常に高いです。
2025年に入ってから公開された最新のティザーイメージでは、前作の舞台であった砂漠とは対照的な「海」が描かれており、沈没船のようなものも確認できます。「今度は海が舞台になるのでは?」と、ファンの間では早くも考察が始まっています。
公式発表を待とう
現時点ではあくまで「予定」であり、正式な発表ではありません。キャストやストーリーに関する情報も、今後の公式からのアナウンスを待つ必要があります。最新情報は公式サイトや公式SNSでチェックするのが確実です。
前作のラストが多くの謎を残したまま終わっているだけに、続編でそれらがどのように回収されるのか、期待は高まるばかりです。
ドラマは映画化されるのか?
続編と合わせて、ファンの間で噂されているのが「映画化」の可能性です。ドラマの壮大なスケールと物語を考えると、映画館のスクリーンで観たいと感じるファンが多いのも納得できます。
一部では「ドラマの続編放送後、3部作で映画化されるシリーズ構想がある」といった報道も出ています。もちろん、これも現時点では確定情報ではありません。
ただ、もし続編が前作同様、あるいはそれ以上の成功を収めた場合、映画化プロジェクトが本格的に始動する可能性は十分にあるでしょう。日本のエンターテインメント界に新たな金字塔を打ち立てた「VIVANT」の挑戦がどこまで続くのか、目が離せません。
人気のヴィヴァン、時計に注目が集まる理由
この記事では、ドラマ「VIVANT」に登場する時計や、物語の謎について解説してきました。最後に、なぜこれほどまでに登場人物の持ち物である時計に注目が集まったのか、その理由をまとめます。
- 乃木の腕時計はグランドセイコーの白樺モデルSLGA009と推測
- 白樺ダイヤルが乃木の穏やかさと冷徹さという二面性を表現
- 黒須の腕時計はセイコープロスペックスの植村ダイバーSBDC111
- タフなダイバーズウォッチが別班工作員のキャラクターに合致
- 野崎の腕時計は世界を飛び回る公安刑事に相応しいGMTモデル
- ドラマのエンドロールにセイコーのクレジットがあり信憑性が高い
- 物語は1億ドルの誤送金事件を追うサスペンスから始まる
- 本当の黒幕は乃木の父を見捨てた内閣官房副長官の上原史郎
- 乃木の同期の山本や公安の新庄など身近な人物が裏切り者だった
- Fは乃木の強さを引き出すための別人格のような存在
- 乃木の最後の言葉はベキたちの生存を示唆する続編への伏線
- 1話あたり約1億円という破格の製作費が圧倒的スケール感を実現
- 待望の続編は2026年に放送される可能性が高い
- 続編の舞台は砂漠から海へと移るかもしれない
- ドラマのヒットを受け映画化の可能性も噂されている
- 緻密に練られた物語とキャラクター造形が小道具への関心を高めた